排気系のチューニング
入ったものは出す、これが排気系の基本です。
しかし、そう簡単ではなく排気系にはいろいろな仕事があるのです。
排気系の仕事とは、排気ガスをスムーズに外へ出す、排気音を低下させる、排気ガスの濃度を低くするという3つのものがあります。
排気ガスの濃度というのはエンジンの設計やキャタライザーと呼ばれる三次元触媒によって行われるので、その部分を取り外したりしなければクリアできることですが、排気ガスをスムーズに外へ出すという事と排気音を低下させるという事は相反することとなっています。
そうなるとおのずと法律によって排気音量が決められているのでの中で排気効率を高めるという作業が排気系チューニングの中心となります。
排気系といってもマフラーだけでなく、シリンダーブロックにつけられた、エキゾーストマニホールドから始まって、フロントパイプ、キャタライザー、センターパイプ、リヤピースなどがすべて排気系の入ります。
チューニングレベルが増すごとの後ろからエンジンに向かう方向で交換されるパーツが増えていく傾向にあるのですが、やみくもにパイプ径の太いものの交換すればいいというものではありません。
それは何も排気音が大きくなるという事だけではなく、細くても段の無い排気経路を作るという事が大事だからです。
センターパイプが直径80mmでリヤパイプが70mmという組み合わせですとつなぎ目にできる段差によって大きな排気抵抗は生まれてしまうのです。
これだったら段差のない直径70mmの排気系のほうが効率が良いのです。
音が静かで排気抵抗が無いというのが究極の排気系チューニングといえます。
このチューニングも、ファミリーカーやエコカー、ミニバンなどには全く必要はありません。